LiFi

日本ではまだ馴染みのないLiFi

LED

WiFiにより現代社会は大きく飛躍し、今では誰もが電波によるデータの送受信を日々当たり前のようにおこなっています。WiFiと似た一般的な携帯電話を使ったデータ通信も同じく「電波」により情報を飛ばし、それを各種端末で受け取ってから、液晶やガラスのモニターに視認できる情報として変換し表示しています。そうすることで、私たちはいついかなる時も最短の時間で遠く離れた場所から目視可能なデータを受け取ることができるのです。

 

そして、近年では大手キャリアや関連サービス会社などにより5Gが浸透し始めてようとしています。これは、従来よりも圧倒的なスピードでさらにもう一段階上の電波によるデータの送受信が可能となる素晴らしい技術。理論上は従来の100倍のスピードで高速処理することができるようになるため、100km以上離れた場所からのロボットの遅延ない遠隔操作や、VRを使った大容量高解像度の映像の短時間での送受信など、できることが本当に増えるはず。

 

と同時に、もう1つ注目しなければならないのが、これまでにない画期的な新技術である「LiFi」です。

 

LiFiは、これまで電波を飛ばしてデータを送受信するのが当たり前だった概念を無くし、なんとLED電球の赤外線波を使って信号を送るという手法を用いるそうです。この方法は発見されたのは2011年。これまでにWiFiが抱えてきた多くの欠点を解決することができる方法として、ハース教授という方が、このLED電球の光を使う方法を提案されました。

 

あれから10年が経ちましたが、日本では未だにLiFiという言葉は耳にしません。しかし、海外では様々なLiFiに対応したプロダクトが製品化されているそうで、すでにドバイではLiFiを使った電灯の導入が検討され始めているそうです。

LiFiがWiFiよりも優れている点

優秀なLED

まずLiFiの場合、WiFiよりも圧倒的に通信スピードが高く、数字にすれば理論上およそ200Gbps以上の速度でデータの送受信が可能となっています。

 

実際に世間で普及された場合には、もちろんここまでの速度は達成できないでしょうが、考えてもみてください。現在の電波を使ったデータの送受信では、どんなに早くても最大1Gbpsやせいぜい10Gbpsが当たり前ではないでしょうか。

 

それが20倍以上にも跳ね上がるのです。ということは、平均的な速度に関しても同じくらい向上しても良いと考えられないでしょうか。なお、ここ数年で提供され始めた最速のWiFiの理論値は10Gbpsすら上回っていないため、やはり20倍以上の速度差があると考えて良いと言えます。

 

セキュリティホール

次に大きなメリットを挙げるとすれば、やはりセキュリティに関する点でしょう。

 

WiFiはあくまでも電波を使っているため、例えば限られた空間のみで情報共有をおこないたい場合は、電波の力を弱めるなどして制限を掛けたり、接続するためにパスワードを設定し、特定の人にだけそれを教えるなどといった人間側での工夫が必要となってしまいます。しかし、LiFiの場合は光の届く範囲でしかデータの送受信がおこなわれないのです。

 

それは、つまり、特定の部屋にだけいる人限定で情報の共有をすることが可能ということになります。多人数で50平方メートルの部屋に集まったとしても、WiFiのように電波の強弱が付かず、なおかつ部屋にいる人だけにデータの当受信が可能となるため、壁を通過しないからこそセキュリティ対策が万全となるということも大きなメリットだと言えます。

 

接続

そして、最後はWiFi使用時に最も厄介なものとなっていた接続障害に関する問題です。

 

電波は複数の方向から多数の種類をあてられると、どうしても混濁してしまいがちですが、LiFiはそもそも電波ではなく光を使っているので、回線が混雑するという問題が発生しないのです。電波干渉がおこらないというのは、これまでWiFiを使ってきた身からすると非常にありがいたい話で、理論値最大200Gbpsという速度を障害なしで使えるわけですから、もはや日本国内でも早急に検討すべきではないかと考えられます。

 

エコ

また、近年では世界中でエコに関する取組みが進んできておりますが、その一環としてもLED電球によるLiFiの普及は追い風と言えるでしょう。当然ですが、WiFiのように電波を基地局から飛ばしてデータを送受信する方法よりも、LED電球の光でデータをやり取りする方がエネルギーが少なくて済むため、非常にエネルギー効率に優れているのです。

 

電波を飛ばすためには電気が必要なわけですから、その消費量が減れば、他の部分にそのエネルギーを当てることができ、より環境に優しくなると言えます。

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